悪性胸膜中皮腫病期分類

NCIの抜粋


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細胞分類
病期情報
    限局期悪性胸膜中皮腫(I期)
    進行期悪性胸膜中皮腫(II、III、IV期)

細胞分類

組織学的には、胸膜中皮腫は、線維性成分か上皮性成分か、あるいは両者の混在よりなります。上皮型は、しばしば末梢発生の未分化肺癌や転移性癌と混同されます。細胞診や胸膜の針生検によって診断しようとしても、しばしば役にたちません。小さい組織標本で胸膜中皮腫と肺腺癌を区別するのはとくに難しいことです。胸膜中皮腫を診断するときに、胸腔鏡検査は、診断に足りる十分な組織標本を採取できて有用です(1)。手術を行って、腫瘍を検索し、標本の特殊染色や電子顕微鏡検査は、しばしば役に立ちます。最も有効であると報告された特殊染色法は、過ヨウ素酸‐Schiffジアスターゼ、ヒアルロン酸、ムチカルミン、CEA、ロイシンM1(periodic acid-Schiff diastase, hyaluronic acid, mucicarmine, CEA, and Leu M1)です(2)。組織学的所見が、予後判定にとって重要です 。多くの臨床研究で、上皮型胸膜中皮腫は繊維型や肉腫型胸膜中皮腫より予後が良いことが示されています(2-4)。


病期情報

病期Tの胸膜中皮腫の患者さんは、進行した病期の患者さんより予後は著しく良好です。しかし、悪性胸膜中皮腫は比較的まれな病気なので、病期ごとの正確な生存情報は少ないです(1)。胸部外科の考え方や臨床情報に基づいて提案された病期分類を下に示します(2)。これはButchartらによって提案された古い分類を改変したものです(3)。新国際的TNM分類などの、他に使用されている病期分類は、International Mesothelioma Interest Groupによって要約されています(4)。


病期I 壁側胸膜内に限局した胸膜中皮腫、
つまり片側の胸膜、肺、心膜、横隔膜
病期II 胸腔内(N1またはN2)リンパ節陽性である全ての病期T
病期III 下記への局所進展を示す胸膜中皮腫
つまり胸壁か縦隔、心臓や横隔膜や腹膜を貫くもの、
胸郭外や対側( N3 )リンパ節転移の有無は無関係
病期IV 遠隔転移のある胸膜中皮腫

:

限局型悪性胸膜中皮腫 上記の病期1参照
進展型悪性胸膜中皮腫 上記の病期II、III、IV参照


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(2000.2改訂版 翻訳:栗原英明、監修:秋葉直志)