肺がん(肺癌)の治療
非小細胞肺がん 患者さん用
ひしょうさいぼうはいがん
NCIの許可を得て翻訳した情報。 | ホーム | 非小細胞肺がん(肺癌)に関する一般的な情報
非小細胞肺がん(肺癌)は肺の組織に有害細胞(がん:癌)が生ずる病気。 肺は胸の内にある1対の円錐形の呼吸器官です。肺は、身体の中への酸素を取り込み、二酸化炭素(身体の細胞の廃棄物)を排出します。右肺および左肺があります。各肺は、葉(よう)呼ばれる部位を持っています。左肺は2つの葉を持っています。右肺は、わずかに大きいですが、3つの葉を持っています。胸膜(きょうまく)と呼ぶ薄い膜が肺を包んでいます。気管支(きかんし)と呼ばれる2本の管が 、気管 (きかん)から、その右と左の肺に続きます。肺胞(はいほう)と呼ばれる小さな空気袋と細気管支(さいきかんし)と呼ばれる小さな管が肺を構築しています。気管支は時々肺がん(肺癌)に巻き込まれます。 2つの型の肺がん(肺癌)があります: 非小細胞肺がん(ひしょうさいぼう肺癌)、そして小細胞肺がん(肺癌)です。小細胞肺がん(肺癌)については、他の章を参照して下さい。 5つの型の非小細胞肺がん(肺癌)がある。 5つの型の非小細胞肺がん(肺癌)は、異なる種類のがん(癌)細胞を持っています。各型のがん(癌)細胞は、異なる方法で成長し広がります。非小細胞肺がん(肺癌)の型は、がん(癌)で見つかった細胞の種類と、顕微鏡で見られた時、細胞がどのように見えるかで決められます:
特定の要因は治療選択肢および予後(回復の可能性)に影響する。 治療選択肢および予後(回復の可能性)は以下に依存します。がん(癌)の病期 (びょうき:それが肺のみにあるか、身体の他の場所へ広がっているか)、 腫瘍(しゅよう:がん)の大きさ、肺がん(肺癌)の型、症状の有無、患者の一般状態(体力)です。 非小細胞性肺がん(肺癌)患者さんの治療は困難なことが多い 。 肺がん(肺癌)がみつかった場合には、治療法を改善するために行われている多くの臨床研究の一つに参加することを考慮するべきです。非小細胞肺がん(肺癌)患者さんに対する臨床治療研究が行われています。
肺がん(肺癌)が診断された後、がん(癌)細胞が肺の中に広がっているかどうか、あるいは身体の他の部分に広がっているかどうかを知るために検査が行われる。 がん(癌)が肺の内側に広がっているかどうか、あるいは他の身体の部分に広がっているかどうかを確認する過程を病期診断(びょうきしんだん)と呼びます。病期診断の過程で集まった情報を用いて病気の病期を決定します、最良の治療を計画するために病期を知ることは重要です。次の試験および手技が病期診断の過程で使用されます:
訳者注)腫瘍(しゅよう)とは、細胞が自立的に成長した塊です。いぼ(疣)やがん(癌)を全て含んだ概念です。 次の病期が非小細胞肺がん(肺癌)で使用される: 潜在期(隠れがん) 潜在期(隠れがん)では、痰(たん:肺から咳をして出た粘液)の中にがん細胞が見つかるが、根本の腫瘍(しゅよう:がん)が小さすぎて、画像診断(レントゲンなど)や気管支鏡で、肺にはがん(癌)が見つけられない. 0 期(上皮内がん:じょうひない癌) 0期(上皮内がん:じょうひない癌)では、がん(癌)は肺に限局し、少ない細胞層の中にだけ見つかる.がん(癌)は肺の内面を超えていない. I 期 I 期では、がん(癌)は肺のみに存在し、がん(癌)のまわりに正常な組織があります。I期はがん(癌)の大きさに基づいて、IA期とIB期に分類されます。 II 期 II期では、がん(癌)は以下に広がります。近くのリンパ節、あるいは胸壁(きょうへき:首と腹の間の身体の部分を構築する、肋骨と筋肉) 、あるいは横隔膜(おうかくまく:肺と心臓より下の、胸を腹から分ける、薄い筋肉) 、あるいは縦隔胸膜(じゅうかくきょうまく:心臓の近くの部位で肺の外部を覆う薄い膜) 、あるいは心膜(しんまく:心臓を囲む組織の外層) 。II期はがん(癌)の大きさに基づいて、またリンパ節に広がっているかどうかでIIA期とIIB期に分類されます。 III期 III期では、がん(癌)は次のどちらかの条件を満たしています。:
III期はIIIA期 (しばしば外科で治療される) 、とIIIB期 (通常、外科で治療されることのない)に分類されます。 IV期 IV期では、がん(癌) は身体の他の部分に、あるいは別の肺葉(はいよう)に広がっています。 再発ー非小細胞肺がん(肺癌)は、治療後に再発した(ぶり返した)がん(癌)です。がん(癌)は脳、肺、身体の他の部分にぶり返すかもしれません。
診断時、患者さんはがん(癌)の病期に基づいて、3つの治療群に分類できる: 外科療法で治療する非小細胞肺がん(肺癌)。 0期、 I期、 II期の非小細胞肺がん(肺癌)は通常外科的に切除することができます。他の医学的問題を持っており、手術を受けることができない患者さんを治療するために放射線療法が使用されます。 近くの組織あるいはリンパ節に広がった非小細胞肺がん(肺癌)。 近くの組織あるいはリンパ節に広がった非小細胞肺がん(肺癌)は以下で治療します:
身体の他の部分あるいは別の肺葉(はいよう)に広がった非小細胞肺がん(肺癌)。 身体の他の部分に広がった非小細胞肺がん(肺癌)患者さんの、がん(癌)を縮ませ、痛みを取り除くために、放射線療法は緩和治療として使用されます。患者さんによっては化学療法(抗がん剤)が使用されることもあります。 4つの型の標準治療がある: 外科療法 3つの型の外科療法があります:
化学療法(抗がん剤) 化学療法(抗がん剤)は、細胞を殺すことにより、あるいは細胞が分裂するのを止めることにより、がん(癌)細胞の成長を止める、薬を使用するがん(癌)治療です。血液や髪の毛のような、いくつかの正常な細胞は影響を受け、 副作用が生じます。化学療法が行われ、口から入るか、静脈か筋肉に注射されると、薬が血流に入り、身体全体にわたるがん(癌)細胞に影響します(全身化学療法)。化学療法が脊柱、あるいは腹のような体腔、あるいは器官に直接入れられると、薬は、主としてそれらの部位のがん(癌)細胞に影響します。 放射線療法 放射線療法は、がん(癌)細胞を殺すために、高いエネルギー(物理的仕事)のX線、あるいは他の型の放射線を使用するがん(癌)治療です。2つの型の放射線療法があります。外部放射線療法は、がん(癌)への放射線を送るために身体の外側の機械を使用します。内部放射線療法は、がん(癌)に直接、あるいはがん(癌)の近くに入れた、針、種子(シード)、針金、管状の医療器具(カテーテル)の中に密閉された放射性物質を使用します。 放射線外科療法は、健康な組織への障害が小さく、がん(癌)への放射線を直接送る方法です。外科療法を意味せず、手術を受けることができない患者さんの特定のがん(癌)を治療するために使用されます。 レーザー療法 レーザー療法は、レーザー光線(強い光の細い光線)を使用する、がん(癌)細胞を殺すがん(癌)療法です。 他の型の治療および予防は臨床試験で検討されている。以下がある: 光力学的療法(PDT :Photodynamic therapy) 光力学的療法(PDT)は、光に当たるまで活発でない薬を使用するがん(癌)治療法です。光に当たった時、がん(癌)細胞が殺されます。 化学予防 化学予防は、がん(癌)になる危険を減少するか、がん(癌)が再発(ぶり返す)する危険を減少する薬、ビタミン、他の物質を使用することです。 新規治療法 治療法の新しい組み合わせは臨床研究で研究されています。 本章は現在研究中の特定の治療法について述べています。しかし、研究中の治療法すべてを網羅しているわけではありません。 潜在期ー非小細胞肺がん(肺癌) 検査は主腫瘍(しゅよう:がん(癌))を見つけるために行います。初期に見つかる肺がん(肺癌)は通常外科療法で直せます。検査は以下です:
0期ー非小細胞肺がん(肺癌) 0期ー非小細胞肺がん(肺癌)の治療には以下があります:
本章は現在研究中の特定の治療法について述べています。しかし、研究中の治療法すべてを網羅しているわけではありません。 I期ー非小細胞肺がん(肺癌) I期ー非小細胞肺がん(肺癌)の治療には以下があります:
本章は現在研究中の特定の治療法について述べています。しかし、研究中の治療法すべてを網羅しているわけではありません。 II期ー非小細胞肺がん(肺癌) II期ー非小細胞肺がん(肺癌)の治療には以下があります:
本章は現在研究中の特定の治療法について述べています。しかし、研究中の治療法すべてを網羅しているわけではありません。 III期ー非小細胞肺がん(肺癌) (IIIA期およびIIIB期) IIIA期ー非小細胞肺がん(肺癌)の治療には以下があります:
IIIB期ー非小細胞肺がん(肺癌)の治療には以下があります:
本章は現在研究中の特定の治療法について述べています。しかし、研究中の治療法すべてを網羅しているわけではありません。 IV期ー非小細胞肺がん(肺癌) IV期ー非小細胞肺がん(肺癌)の治療には以下があります:
本章は現在研究中の特定の治療法について述べています。しかし、研究中の治療法すべてを網羅しているわけではありません。 再発ー非小細胞肺がん(肺癌)の治療には以下があります:
2003年5月19日版 2003.6:翻訳:秋葉 直志 |