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非小細胞肺がん(ひしょうさいぼう肺癌)に関する一般的な情報
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章の鍵
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- 非小細胞肺がん(肺癌)は肺組織に悪性(がん:癌)細胞が生ずる病気。
- いくつかの型の非小細胞肺がん(肺癌)があります。
- 喫煙は非小細胞肺がん(肺癌)を発生する危険を増幅する可能性があります。
- 非小細胞肺がん(肺癌)の可能性のある症状は、治まらない咳、呼吸困難です。
- 肺の検査が、非小細胞肺がん(肺癌)を発見し、診断し、病期を決めるために行われます。
- 特定の要因は、予後(回復の可能性) および治療選択肢に影響します。
- 非小細胞性肺がん(肺癌)患者さんの治療は困難なことが多いです。
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非小細胞肺がん(肺癌)は肺組織に悪性(がん:癌)細胞が生ずる病気。
肺は胸の内にある1対の円錐形の呼吸器官です。肺は、あなたが息を吸ったときに、身体の中への酸素を取り込みます。肺は、あなたが息をはいたときに、身体の細胞の廃棄物である二酸化炭素を排出します。各肺は、葉(よう)呼ばれる区分を持っています。左肺は2つの葉を持っています。右肺は、わずかに大きいですが、3つの葉を持っています。気管支(きかんし)と呼ばれる2本の管が 、気管 (きかん)から、その右と左の肺に続きます。気管支にも時に肺がん(肺癌)が発生します。肺胞(はいほう)と呼ばれる小さな空気袋と細気管支(さいきかんし)と呼ばれる小さな管が肺の内面を構築しています。
呼吸器系の解剖、気管と両側肺とそれらの肺葉と気道を示しています。リンパ節と横隔膜もあります。酸素は肺に吸い込まれ、肺胞の薄い膜を通過し、血流に入ります(右下)。 |
リンパ節
右肺:
上葉
中葉
下葉
横隔膜
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気管
気管支
左肺:
上葉
下葉
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動脈
静脈
細気管支
肺胞 |
呼吸器系の解剖、気管(trachea)と両側肺(lung)とそれらの肺葉(lobe)と気道を示しています。リンパ節と横隔膜(diaphragm)もあります。酸素は肺に吸い込まれ、肺胞(alveoli)の薄い膜を通過し、血流に入ります(右下)。
胸膜(きょうまく)と呼ぶ薄い膜が各々の肺を包んでいます。そして、胸部の空間の内面を覆っています。この膜によって胸腔(きょうくう)とよぶ袋が作られます。胸腔は通常、あなたが呼吸するときに肺が自由に動くのを助けるために少量の液体をたまっています。
2つの型の肺がん(肺癌)があります。つまり、非小細胞肺がん(ひしょうさいぼう肺癌)、そして小細胞肺がん(しょうさいぼう肺癌)です。小細胞肺がん(肺癌)については、他の章を参照して下さい。
いくつかの型の非小細胞肺がん(肺癌)があります。
各々の型の非小細胞肺がん(肺癌)は、異なる種類のがん(癌)細胞を持っています。各型のがん(癌)細胞は、異なる方法で成長し広がります。非小細胞肺がん(肺癌)の型は、がん(癌)で見つかった細胞の種類と、顕微鏡で見られた時、細胞がどのように見えるかで決められます:
- 扁平上皮がん(へんぺいじょうひ癌)。扁平上皮細胞で始まるがん(癌)で、それは魚のうろこのように見える薄く扁平な細胞です。類表皮がん(るいひょうひ癌)とも呼ばれます。
- 大細胞がん(だいさいぼう癌):多くの種類の大きな細胞で始まるがん(癌)です。
- 腺がん(せん癌):肺胞に並んでいる細胞に発生し、粘液のような物質を作るがん(癌)です。
これ以外の比較的まれな型の非小細胞肺がん(肺癌)は、多形成、カルチノイド腫瘍、唾液腺がん(癌)、分類不能がん(癌)です。
喫煙は非小細胞肺がん(肺癌)を発生する危険を増幅する可能性があります。
煙草や葉巻の喫煙は肺がん(肺癌)のもっとも多い原因です。喫煙年数が長くなればそれだけ危険が増大します。禁煙をすれば、危険は年を経るごとに低くなりますが、消失することはあありません。
疾患の発生する危険を増加させるものはすべて危険因子と呼ばれます。肺がん(肺癌)の危険因子は以下の通りです。
- 現在や過去における、煙草や葉巻の喫煙。
- 受動喫煙
- 乳腺や胸部に対する放射線療法。
- アスベスト、ラドン、クロム、砒素、すす、タールによる被爆。
- 大気汚染に住む。
喫煙が他の因子と重なると、肺がん(肺癌)になる危険は増加します。
非小細胞肺がん(肺癌)の可能性のある症状は、治まらない咳、呼吸困難です。
肺がん(肺癌)はどんな症状もなく、健康診断の胸部レントゲン検査で発見されることがあります。症状は肺がん(肺癌)や他の状況で引き起こされます。次のような症状が起きたら医師を受診するべきです。
- 治らない咳
- 呼吸困難
- 胸部違和感
- 胸がヒーヒーする。
- 痰(肺から咳ででる粘液)に血が混じる
- しわがれ声
- 食欲減退
- 理由なき体重減少
- 脱力感
肺の検査が、非小細胞肺がん(肺癌)を発見し、診断し、病期を決めるために行われます。
非小細胞肺がん(肺癌)を発見し、診断し、病期を決めるために行われる検査と処置は、しばしば同時に行われます。次の検査と処置が行われます。
- 身体検査と病歴聴取:病期の兆候を調べます、例えば、正常とは考えられないしこりやその他のことを含めて、健康の一般的な所見を調べるための体の検査。喫煙、過去の仕事、疾患と治療を含んだ、患者さんの健康習慣の経歴。
- 胸部レントゲン検査:胸部の内部の器官や骨の胸部レントゲン写真。レントゲンとは体を貫通しフイルムに達し、体の中の領域の写真を作成する、エネルギーの束です。

胸部レントゲン検査。
胸部の器官や骨の写真を作成するためのレントゲン。レントゲンとは体を貫通しフイルムに達っします。 |
- Tスキャン(CATスキャン):異なる角度から撮影して、身体の内部の一連の詳細な写真を作る検査。画像は、レントゲン機械に繋がれたコンピュータによって作られます。器官や組織がより鮮明に見えるために、造影剤が静脈に注射、あるいは飲み込まれることがあります。この検査はコンピュータ断層撮影(computed
tomography, computerized tomography)、あるいはコンピュータ体軸断層撮影(computerized axial tomography)と呼ばれます。
- ペットスキャン(PET:positron emission tomography scan:陽子線放出断層撮影走査) :身体の中の悪性腫瘍(あくせいしゅよう:がん(癌))細胞を見つける検査。少量の放射性核種ブドウ糖(砂糖)を静脈に注射します。PET走査機が身体のまわりを回転し、ブドウ糖が身体の中で使用されている部位の写真を作ります。悪性腫瘍(がん(癌))細胞は、正常な細胞より活発で多くのブドウ糖を取り上げるので、写真にはっきり現われます。

ペットスキャン
(PET:positron emission
tomography scan:陽子線放出断層撮影走査)。
患者さんはペットの機械を通り抜けるベッドに寝ます。頭を乗せる台と白い紐が患者さんを動かなくします。少量の放射線活性のあるグルコース(砂糖)を患者さんの静脈に注射し、スキャナー(走査器)が体でグルコースを使用している部位の画像を作成します。がん細胞は正常細胞より多くのグルコースを取り込むので、画像で明るく見えます。 |
ペットスキャン(PET:positron emission
tomography scan:陽子線放出断層撮影走査)。患者さんはペットの機械を通り抜けるベッドに寝ます。頭を乗せる台と白い紐が患者さんを動かなくします。少量の放射線活性のあるグルコース(砂糖)を患者さんの静脈に注射し、スキャナー(走査器)が体でグルコースを使用している部位の画像を作成します。がん細胞は正常細胞より多くのグルコースを取り込むので、画像で明るく見えます。
- 喀痰細胞診(かくたんさいぼうしん):病理学者が、がん細胞を探すために、痰(肺から咳で出た粘液)の標本を顕微鏡で見る手技。
- 細径針吸引細胞診(さいけいはりきゅういんさいぼうしん):細い針を使用して、しこりの一部や、疑わしい組織や、肺からの出た水を採取します。この手技は針生検とも呼ばれます。異常な組織の場所を同定するために、超音波かその他の画像検査が行われます。異常な組織や液体に針を刺すために、小さな切開が行われることがあります。標本は針で採取し、検査室に送られます。病理学者はがん細胞を探すために顕微鏡で標本を観察します。採取手技の後で、肺から空気が漏れていないか確認するために胸部レントゲン検査が行われます。
- 気管支鏡検査(きかんしきょう): 異常な部位を捜すために、肺の中の気管と太い気道の内側を見る検査。気管支鏡(細く、明かりのついた管)が、鼻か口から気管および肺に挿入されます。組織標本は生検材料として採取されます。

気管支鏡:
気管支鏡は口、気管、主気管支から肺に挿入されます。気管支鏡は細く、管のような道具で照明と観察するためのレンズが付いています。切る道具もあります。組織標本が顕微鏡で検査して病期の兆候を知るために採取されます。
気管 気管支鏡
気管支
がん(癌) |
気管支鏡:気管支鏡は口、気管、主気管支から肺に挿入されます。気管支鏡は細く、管のような道具で照明と観察するためのレンズが付いています。切る道具もあります。組織標本が顕微鏡で検査して病期の兆候を知るために採取されます。
- 胸腔鏡検査(きょうくうきょう):異常な部位を見つけるために、胸部の内部の器官を観察するための、外科的手技。2つの肋骨の間に切開を置き、胸腔鏡(細く、照明つきの管)を胸に差し込みます。組織標本やリンパ節が生検材料として採取されます。もし、ある組織や、器官や、リンパ節に届かなければ、開胸が行われます。この方法では、肋骨の間に大きな切開を置き、胸が開かれます。
- 胸腔穿刺(きょうくうせんし):針を使用して、胸部と肺の間の空間にある液体を採取します。病理学者ががん細胞を探すために顕微鏡で液体を観察します。
特定の要因は、予後(回復の可能性) および治療選択肢に影響する。
後(回復の可能性) および治療選択肢は次に拠ります:
- 肺がんの病期(がんの大きさ、がんが肺内にだけあるか体のほかの部位に広がっているか)。
- 肺がんの種類。
- 咳や呼吸困難などの症状があるかどうか。
- 患者さんの全身状態(体力)。
非小細胞性肺がん(肺癌)患者さんの治療は困難なことが多い。
がんが発見されたとき、治療成績向上のための臨床研究に参加することを考慮するべきです。臨床研究は、すべての病期の非小細胞肺がんに、国中で行われています。
非小細胞肺がん(ひしょうさいぼう肺癌)の病期(びょうき)
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章の鍵
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- 肺がん(肺癌)が診断された後、がん(癌)細胞が肺の中に広がっているかどうか、あるいは身体の他の部分に広がっているかどうかを知るために検査が行われます。
- 次の病期が非小細胞肺がん(肺癌)で使用されます:
- 潜在期(隠れがん)
- 0期(上皮内がん:じょうひない癌)
- I 期
- II 期
- III A期
- III B期
- IV 期
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肺がん(肺癌)が診断された後、がん(癌)細胞が肺の中に広がっているかどうか、あるいは身体の他の部分に広がっているかどうかを知るために検査が行われます。
がん(癌)が肺の内側に広がっているかどうか、あるいは他の身体の部分に広がっているかどうかを確認する過程を病期診断(びょうきしんだん)と呼びます。病期診断の過程で集まった情報を用いて病気の病期を決定します、治療を計画するために病期を知ることは重要です。非小細胞肺がんを診断するために行った検査のいくつかは病気の病期決定に使用します。それ以外に、次の試験および手技が病期診断の過程で使用されます:
- 生化学的検査:組織、血液、尿、体の他の部位の物質の標本を検査する医学手技。これらの検査は病気を診断し、治療計画を立て治療を検討、長期にわたり病期を追跡するのに役立ちます。
- 胸部レントゲン検査:胸部の内部の器官、骨のレントゲン検査。レントゲンは、体を貫通し、フイルムに達し、体内の領域の写真を作成するエネルギーの束です。
- MRI (磁気反響画像:magnetic resonance imaging): 磁気と、ラジオ波と、コンピュタを用いた、脳のような、体内の領域の詳細な画像を複数枚作成する検査です。この方法はNMRI(nuclear magnetic resonance imaging)とも呼ばれます。
- 内視鏡超音波検査(EUS:Endoscopic ultrasound):
内視鏡(細い明かりのついた管)を体内に挿入する検査です。内視鏡は高エネルギー音波(超音波)を内部組織や器官に発射し反響を作成します。体の組織から音波の写真を超音波画像といいます。超音波内視鏡検査は肺やリンパ節や他の部位の細径針吸引細胞診にも用いられます。
- リンパ節生検 : リンパ節のすべてあるいは一部の切除。病理学者が顕微鏡でがん(癌)細胞を捜すために組織を見ます。
- 縦隔鏡検査(じゅうかくきょう) : 異常な部位を捜すために、左右肺の間の器官、組織、リンパ節を見るための外科的処置。胸骨(きょうこつ)の一番上に皮膚(ひふ)切開をおき、内視鏡(細い明かりのついた管)を胸に挿入します。組織とリンパ節の標本が生検で採取します。
縦隔鏡検査(じゅうかくきょう) 。
異常な部位を捜すために、左右肺の間の異常部位を発見するために胸骨(きょうこつ)の上の皮膚(ひふ)切開から縦隔鏡を胸部に挿入します。縦隔鏡は細く、観察するための照明とレンズがついた管のような器具です。切る道具もあります。組織標本は右胸部のリンパ節から採取し、がんの兆候を見るために顕微鏡で検査します。前縦隔切開(チェンバーライン法)では、胸骨の横に切開を置き左側のリンパ節から組織標本を採取します。 |
縦隔鏡
切開
右肺 |
気管
左肺
リンパ節
前縦隔切開
(チェンバーライン法)
切開創 |
- 前方縦隔切開 : 異常な部位を捜すために、左右の肺の間や、胸骨(きょうこつ)と背骨の間の、器官や組織を見るための外科的処置。胸骨(きょうこつ)の横に皮膚(ひふ)切開をおき、内視鏡(細い明かりのついた管)を胸に挿入します。組織とリンパ節の標本が生検して採取します。チェンバレン(Chamberlain)手技とも呼びます
- 骨シンチ検査: 骨の中に、がん細胞のように急速に分裂する細胞を発見する検査。極少量の放射線活性物質を静脈に注射し、それが血流を運ばれます。放射線活性物質は骨に集まりスキャナー(走査器)で見つけられます。
次の病期が非小細胞肺がん(肺癌)で使用される
潜在期(隠れがん)
潜在期(隠れがん)では、痰(たん:肺から咳をして出た粘液)の中にがん細胞が見つかるが、根本の腫瘍(しゅよう:がん)が小さすぎて、画像診断(レントゲンなど)や気管支鏡で、肺にはがん(癌)が見つけられません。
0
期(上皮内がん:じょうひない癌)
0期(上皮内がん:じょうひない癌)では、がん(癌)は肺に限局し、肺の最内層の細胞層を超えていないません.
I
期
I期はIA期とIB期に分類されます:
- TA期:がん(癌)は肺内のみに存在し、3cmかそれ以下です。
- TB期:次の1つ以上が当てはまります:
- がん(癌)は3cm以上です。
- がん(癌)は肺の主気管支に伸びている、そして少なくとも気管分岐部(カリーナ:気管が気管支につながるところ)より2cmあります。
- がん(癌)は肺を包む膜の最内層に広がっています。
- がん(癌)は気管支か細気管支を閉塞し、肺の1部が虚脱あるいは肺炎(肺の炎症)を起こしています。
II 期
U期はUA期とUB期に分類されます:
- UA期:がん(癌)は3cmかそれ以下であり、がん(癌)はがん(癌)と同じ側の近くのリンパ節に広がっています。
- UB期:
- がん(癌)はがん(癌)と同じ側の近くのリンパ節に広がっています。そして、次の1つ以上が当てはまります:
- がん(癌)は3cm以上です。
- がん(癌)は肺の主気管支に伸びています、そして少なくとも気管分岐部(カリーナ:気管が気管支につながるところ)より2cmあります。
- がん(癌)は肺を包む膜の最内層に広がっています。
- がん(癌)は気管支か細気管支を部分的に閉塞し、肺の1部が虚脱あるいは肺炎(肺の炎症)を起こしています。
または
- がん(癌)はリンパ節に広がっていない。そして、次の1つ以上が当てはまります:
- がん(癌)は大きさんに関係なく、胸壁、あるいは横隔膜、あるいは肺の間の胸膜、あういは心臓を包む膜に広がっています。
- がん(癌)は肺の主気管支に伸びています、そして少なくとも気管分岐部(カリーナ:気管が気管支につながるところ)より2cm以下であり、気管には達していません。
- がん(癌)は気管支か細気管支を閉塞し、肺全体が虚脱あるいは肺炎(肺の炎症)を起こしています。
IIIA期
IIIA期では、がん(癌)はがん(癌)と同じ側のリンパ節に広がっています。また:
- がん(癌)はどの大きさでもよいです。
- がん(癌)は主気管支あるいは胸壁あるいは横隔膜あるいは肺の周囲の胸膜あるいは心臓の周りの膜に広がっています、しかし、気管には広がっていません。
- 肺の部分または全体が虚脱あるいは肺炎(肺の炎症)を起こしています。
VB期
VB期では、がん(癌)はどの大きさでもよく、次のどれかに広いがっています。
- 心臓
- 心臓から出た主血管
- 胸壁
- 横隔膜
- 気管
- 食道
- 胸骨または背骨
- 同じ肺の2箇所以上
- 肺の周囲の胸腔に液体がたまる
反対側のリンパ節に広がっている可能性があります。
IV期
IV期では、がん(癌) は身体の他の部分に、あるいは別の肺葉(はいよう)に広がっていて、リンパ節にも広がっているかも知れません。
再発―非小細胞肺がん(肺癌)
再発ー非小細胞肺がん(肺癌)は、治療後に再発した(ぶり返した)がん(癌)です。がん(癌)は脳、肺、身体の他の部分にぶり返すかもしれません。
治療選択の概観
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章の鍵
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- 非小細胞肺がん(癌)の患者さんにはいくつかの治療法があります。
- 6つの標準治療が行わます:
- 外科療法
- 放射線療法
- 化学療法 (抗がん剤)
- レーザー療法
- 光線力学療法 (PDT:Photodynamic therapy)
- 経過観察
- 新しい治療や予防が臨床で研究されています。次のものがあります:
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非小細胞肺がん(癌)の患者さんにはいくつかの治療法があります。
非小細胞肺がん(癌)の患者さんにはいくつかの治療法があります。標準(現在行われている治療)や、臨床試験で検証されている治療法があります。患者さんは治療開始前に臨床試験に参加したいと考えるかも知れません。臨床試験は、がん(癌)患者さんの現在の治療の進歩や、新しい治療の情報を得るのを助ける研究のことです。臨床試験により新しい治療が標準治療より優れていることが分かれば、新しい治療が標準治療になります。
6つの標準治療が行われます:
外科療法
4つの型の外科療法があります:
- . くさび状切除術(楔状:きつじょう) : 外科療法は三角形の組織を切除します。くさび状切除術は腫瘍(しゅよう:がん(癌):塊)とそのまわりの少量の正常な組織を除去するために行われます。もう少し大きな組織が切除されると、区域切除と呼ばれます。

肺のくさび状切除術。
癌を含んだ肺葉の1部とその周囲の少量の健常肺が切除されます。
がん(癌)
切除肺組織 リンパ節 |
- 肺葉(はいよう)切除術 : 肺の1葉(よう)全部を除去する外科的処置。

肺葉(はいよう)切除術 。
肺の1葉(よう)全部を除去します。
がん(癌)
切除肺葉 リンパ節 |
- 肺全摘術(はいぜんてき) : 片側の肺全体を切除する外科療法。

肺全摘術(はいぜんてき) :
片側の肺全体を切除します。
がん(癌)
切除肺葉 リンパ節 |
放射線療法
放射線療法は、がん(癌)細胞を殺すために、高いエネルギー(物理的仕事)のX線、あるいは他の型の放射線を使用するがん(癌)治療です。2つの型の放射線療法があります。外部放射線療法は、がん(癌)への放射線を送るために身体の外側の機械を使用します。内部放射線療法は、がん(癌)に直接、あるいはがん(癌)の近くに入れた、針、種子(シード)、針金、管状の医療器具(カテーテル)の中に密閉された放射性物質を使用します。
放射線外科療法は、健康な組織への障害が小さく、がん(癌)への放射線を直接送る方法です。これは外科療法には含まれません、手術を受けることができない患者さんの特定のがん(癌)を治療するために使用されます。
放射線療法の方法は治療するがん(癌)の種類と状態によります。
化学療法(抗がん剤)
化学療法(抗がん剤)は、細胞を殺すことにより、あるいは細胞が分裂するのを止めることにより、がん(癌)細胞の成長を止める化学療法が行われ、口から入るか、静脈か筋肉に注射されると、薬が血流に入り、身体全体にわたるがん(癌)細胞に影響します(全身化学療法)。化学療法が脊柱、あるいは腹のような体腔、あるいは器官に直接入れられると、薬は、主としてそれらの部位のがん(癌)細胞に影響します(局所化学療法)。化学療法の方法は治療するがん(癌)の種類と状態によります。
レーザー療法
レーザー療法は、レーザー光線(強い光の細い光線)を使用する、がん(癌)細胞を殺すがん(癌)療法です。
光線力学療法 (PDT:Photodynamic
therapy)
光線力学療法(PDT)は、がん(癌)細胞を殺すために、ある薬剤と特定のレーザー光線を用いたがん(癌)治療です。光に当たるまで活発でない薬剤を、静脈に投与します。薬剤は正常細胞よりがん(癌)細胞に集まります。がん(癌)細胞にレーザー光線を到達されるために光ファイバー管を使用し、そこで薬剤は活性化して細胞を殺します。
光線力学療法は、使用するがん(癌)治療法です。光に当たった時、がん(癌)細胞が殺されます。光線力学療法は正常細胞にも少し障害を起こします。主に、皮膚に接したあるいはすぐ下にあるがん(癌)、あるいは内蔵器官の内面に用います。
経過観察
経過観察は症状が現れたり、病状が変化するまで、いかなる治療も行わずに患者さんの状態を注意深く観察し追跡することです。
新しい治療や予防が臨床で研究されています。次のものがあります :
化学予防
化学予防は、がん(癌)になる危険を減少するか、がん(癌)が再発(ぶり返す)する危険を減少する薬、ビタミン、他の物質を使用することです。
生物学的治療
生物学的治療は、がん(癌)と戦うために患者さんの免疫系を用いる治療です。がん(癌)に対する体の自然防御を強化し保つために、体で作られたあるいは実験室で作成された物質を使用します。この種のがん(癌)治療は生物学的治療あるいは免疫療法と呼びます。
新しい組み合わせ
治療の新しい組み合わせは臨床研究で検討されています。
病期による治療選択肢
潜在期―非小細胞肺がん(肺癌)
潜在期―非小細胞肺がん(肺癌)の治療はどこにがん(癌)が広がっているかによります。通常外科療法で治ります。
0期―非小細胞肺がん(肺癌)
0期―非小細胞肺がん(肺癌)の治療には以下があります:
- 外科療法(くさび型切除あるいは区域切除) 。
- 内視鏡を使用した、光線力学療法。
本章は現在研究中の特定の治療法について述べています。しかし、研究中の治療法すべてを網羅しているわけではありません。
I期―非小細胞肺がん(肺癌)
I期―非小細胞肺がん(肺癌)の治療には以下があります:
- 外科療法(くさび型切除あるいは区域切除あるいは葉切除)。
- 外部放射線療法(手術を受けることができないか、手術を受けたくない患者さん用)。
- 外科療法に引き続いて行う化学療法(抗がん剤)。
- 内視鏡を使用する光線力学療法の臨床試験。
- 外科療法に引き続き行う化学予防療法の臨床試験。
本章は現在研究中の特定の治療法について述べています。しかし、研究中の治療法すべてを網羅しているわけではありません。
II期―非小細胞肺がん(肺癌)
II期―非小細胞肺がん(肺癌)の治療には以下があります:
- 外科療法(くさび型切除あるいは区域切除あるいは葉切除あるいは片肺全摘術)。
- 外部放射線療法(手術を受けることができないか、手術を受けたくない患者さん用)。
- 外科療法に引き続いて行う化学療法、他の治療を加えるか加えない。
- 外科療法に引き続く外部放射線療法の臨床試験。
本章は現在研究中の特定の治療法について述べています。しかし、研究中の治療法すべてを網羅しているわけではありません。
IIIA期およびIIIB期―非小細胞肺がん(肺癌)
IIIA期―非小細胞肺がん(肺癌)の治療には以下があります:
- 外科療法単で、放射線療法を行うか行わない。
- 外部放射線療法単独。
- 他の治療と組み合わせた化学療法(抗がん剤)。
- 新しい方法での放射線療法と化学療法の臨床試験。
- 治療の新しい組み合わせの臨床試験。
IIIB期―非小細胞肺がん(肺癌)の治療には以下があります:
- 外部放射線療法単独。
- 外部放射線療法と組み合わせた化学療法(抗がん剤)。
- 外部放射線療法と組み合わせた化学療法、その後に外科療法。
- 新しい方法での放射線療法の臨床試験。
- 治療の新しい組み合わせの臨床試験。
本章は現在研究中の特定の治療法について述べています。しかし、研究中の治療法すべてを網羅しているわけではありません。
IV期―非小細胞肺がん(肺癌)
IV期―非小細胞肺がん(肺癌)の治療には以下があります:
- 経過観察
- 痛みと他の症状を和らげて生活の質(QOL:quality of life)を改善するための、緩和療法としての外部放射線療法。
- 化学療法(抗がん剤)。
- レーザー療法、内部放射線療法を加えるか加えない。
- 化学療法(抗がん剤)の臨床試験、生物学的治療を加えるか加えない。
本章は現在研究中の特定の治療法について述べています。しかし、研究中の治療法すべてを網羅しているわけではありません。
再発―非小細胞肺がん(肺癌)に対する治療選択肢
再発―非小細胞肺がん(肺癌)の治療には以下があります:
- 痛みと他の症状を和らげて生活の質(QOL:quality of life)を改善するための、緩和療法としての外部放射線療法。
- 化学療法(抗がん剤)単独。
- 外科療法(極少量のがん(癌)が脳に拡がった患者さん用)
- レーザー療法または内部放射線療法。
- 放射線外科療法(標準外科療法ができない特定の患者さん用)。
- 生物学的治療か新規治療法の臨床試験。
2006年8月22日版 2007年1月翻訳:秋葉 直志
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