肺がん(肺癌)の治療

小細胞肺がん 患者さん用

しょうさいぼうはいがん


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説明
   小細胞肺がんとは?
病期解説
   小細胞肺がんの病期
   限局期
   進展期
   再発期
治療選択の概観
   小細胞肺がんをどのように治療するか
病期による治療
限局期―小細胞肺がん 
進展期―小細胞肺がん
再発―小細胞肺がん

説明

小細胞肺がんとは?

小細胞(しょうさいぼう)肺がんは肺組織にがん(悪性)細胞が見つかる病気です.肺は胸部の多くの部位占めている一対の円錐形の臓器です.肺は酸素を体に取り入れて、体細胞の廃棄物である二酸化炭素を排出します.気管支(きかんし)と呼ばれる筒が肺の内側を形成しています.

顕微鏡による細胞の見え方によって2種類の肺がんがあります:小細胞(しょうさいぼう)と非(ひ)小細胞です.患者さんが非小細胞肺がんなら非小細胞肺がんの患者さん用情報を見てください.

小細胞がんは喫煙者や以前喫煙していた方に通常発見されます.医師は次の症状のどれかがあるかを確認しなくてはなりません:長く続く咳(せき)あるいは胸痛,呼吸時のぜいぜい音、息切れ,咳をして血を吐き出す、声がかれる,あるいは顔や首がはれることです.

症状があれば,医師は気管支鏡(きかんしきょう)と呼ばれる特殊な器具を用いて気管支内をのぞきたいと思うかも知れません.これはのどから滑り込んで気管支に入ります.この検査は気管支鏡検査と呼ばれ、通常病院で行なわれます.検査の前に,局所麻酔薬(短時間感覚が消失する薬)をのどの後ろに使用します.いくらか圧迫感があるかも知れませんが,通常痛みはありません.医師はがん細胞があるかどうかを顕微鏡で見るために気管支の筒壁から細胞を取ったり組織の小片を切り取ることができます.これを生検(せいけん)と呼びます.

医師は気管支鏡で到達するのが難しいと思われる肺の部位から組織を採取するために針も使用します.皮膚(ひふ)を切って肋骨と肋骨の間に針を入れます.これは針吸引生検と呼ばれています.医師はがん細胞があるかどうかを見るために顕微鏡を用いて組織を検査します.検査の前に、患者さんが痛みを感じないように局所麻酔薬を使用します.
 回復の可能性(予後)と治療の選択はがんの病期(びょうき:肺内にだけあるかあるいはほかの部位に広がっているか),そして患者さんの性別と全身的な健康状態により決まります.

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病期解説

  • 小細胞肺がんの病期
    ひとたび小細胞肺がんが発見されれば、がん細胞が片側あるいは両側の肺からほかの部位へ広がっているかどうかを調べる追加の検査(病期決定)が行なわれるでしょう.医師は治療計画を立てるために病期が必要なのです.小細胞肺がんには以下の病期が用いられています.
  • 限局期
    がんが片肺とそばのリンパ節にだけ見つかる.(リンパ節は小さく、豆型で体中にあります.感染と戦う細胞を作り蓄えます.)
  • 進展期
    がんが肺外に広がり,胸部のほかの組織あるいは体のほかの部位に出ています.
  • 再発期
    再発とはがんが治療後に出てくることです.肺あるいは体のほかの部位に出るでしょう.

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治療選択の概観

小細胞肺がんをどのように治療するか

すべての小細胞肺がんの患者さんには治療があります.3種類の治療が用いられます

  • 外科療法(がんを取り出します).
  • 放射線療法(がん細胞を殺すために高照射量のレントゲン線あるいはほかの高エネルギー放射線を用います).
  • 化学療法(がん細胞を殺す薬を用います).

このほか臨床研究では小細胞肺がん治療の新しい方法の効果を調べています.

がんが片方の肺や近くのリンパ節だけに見つかるのなら手術を行なっても良いでしょう.この型の肺がんは片方の肺だけに見つかることはあまりないので、手術だけの治療は通常行なわれません.外科療法は患者さんがどの型の肺がんかを正確に調べるためにときに行なわれます.患者さんが外科療法を受ける場合には、医師は次の手術のどれかでがんを取り出します。

  • 楔状(きつじょう)切除は肺の小さな部分だけを取り出します.
  • 肺葉(はいよう)切除は肺の区分の全部(葉)を取り出します.
  • 肺摘除術(はいてきじょじゅつ)は片肺全部を取り出します.

医師はがんを含んでいるかどうかを見るために手術の時にリンパ節も一緒に取り出します.

放射線療法はがん細胞を殺し腫瘍を縮小させるためにレントゲン線あるいは高エネルギーの放射線を用います.小細胞がんの放射線療法は体外の機械を用います(体外照射).これはがんの広がった肺あるいはほかの部位のがん細胞を殺すために用いられます.放射線療法はがんが脳で育つのを予防するためにも用います.これは予防的全脳照射(PCI)と呼ばれています.PCIは脳の機能に影響するかも知れないので,医師はこの種の放射線療法を行なうかどうか患者さんの決定のお手伝いをします.放射線療法はそれだけで行なわれるかあるいは外科療法と化学療法(抗がん剤)の両方か片方に加えて行ないます.

化学療法は小細胞肺がんのすべての病期に最もよく用いられている治療です.化学療法では飲み薬を用いるか、あるいは静脈か筋肉内の針から体に投与するでしょう.化学療法は全身療法と呼ばれています、なぜなら薬は血流に入り、体中を移動して、脳へ広がったがん細胞を含む肺外のがん細胞を殺すことができるからです.

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病期による治療

小細胞がんの治療は病期と,患者さんの年齢や全身状態により決まります.

限局期―小細胞肺がん

  治療は次のどれかでしょう

  1. 胸部に対する化学療法と放射線療法で、がんが脳に広がることを予防するための放射線療法(予防的全脳照射)を併用するかしない.
  2. 化学療法で、予防的全脳照射を併用するかしない.
  3. 化学療法に引き続き行なう外科療法で、予防的全脳照射を併用するかしない.

臨床研究は新薬と上述治療のすべての新しい方法をテストしています.

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進展期―小細胞肺がん

  治療は次のどれかでしょう

  1. 化学療法で、がんが脳に広がることを予防するための放射線療法(予防的全脳照射)を併用するかしない.
  2. 症状を軽減するためにがんが広がった部位,たとえば脳,骨,あるいは背骨に対する放射線療法.

臨床研究は新薬と上述治療のすべての新しい方法をテストしています.

再発―小細胞肺がん

  治療は次のどれかでしょう

  1. 不快感を軽減するための放射線療法.
  2. 不快感を軽減するための化学療法.
  3. レーザー療法,放射線療法で、不快感を軽減するための気道確保用外科的器具挿入を併用するかしない.
  4. 新薬テストの臨床研究.

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(2000.2改定版 翻訳:秋葉 直志)